PEEK成形技術の最前線
医療・半導体・光学分野で広がる可能性
狭山金型製作所は、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を中心としたスーパーエンプラの成形に対応しています。
±1μm精度の精密金型とマイクロ成形技術を強みに、医療機器・半導体・光学分野で高精度かつ安定した製品を提供しています。本記事では、PEEKの特長と当社の取り組みをご紹介します。
±1μm精度の精密金型とマイクロ成形技術を強みに、医療機器・半導体・光学分野で高精度かつ安定した製品を提供しています。本記事では、PEEKの特長と当社の取り組みをご紹介します。
PEEKとは? 特性と強み
PEEKは高機能プラスチックとして次のような特長を持ち、金属代替材料としても注目されています。
・高耐熱性:連続使用温度250℃、オートクレーブ滅菌可能
・耐薬品性:酸・アルカリに強く、医療・化学分野に適応
・生体適合性:体内使用にも実績あり
・高強度・高剛性:薄肉部品や微細部品でも寸法安定性を維持
・非金属性:MRIやX線で影響を受けず、安全性が高い
量産で品質を安定させるには、金型設計段階から「量産を見据えた設計思想」を取り入れることが不可欠です。
・高耐熱性:連続使用温度250℃、オートクレーブ滅菌可能
・耐薬品性:酸・アルカリに強く、医療・化学分野に適応
・生体適合性:体内使用にも実績あり
・高強度・高剛性:薄肉部品や微細部品でも寸法安定性を維持
・非金属性:MRIやX線で影響を受けず、安全性が高い
量産で品質を安定させるには、金型設計段階から「量産を見据えた設計思想」を取り入れることが不可欠です。
狭山金型製作所のPEEK成形技術
弊社では、PEEK成形において以下の技術を確立しています。
・±1μm精度の金型設計・製造
・恒温環境下での加工と測定による寸法安定化
・30t射出成形機での試作〜量産対応
PEEK成形の活用事例




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医療分野
・PEEK製32G注射針
(外径Φ0.24mm、内径Φ0.07mm、最小壁厚0.085mm)
(外径Φ0.24mm、内径Φ0.07mm、最小壁厚0.085mm)
・カテーテル用精密部品
・バブコック鉗子鉗子
・バブコック鉗子鉗子
PEEK成形の課題と当社の解決策
PEEKは成形条件が難しく、薄肉・微細製品では寸法安定性の確保が課題です。
狭山金型製作所では、恒温室での成形環境と工程管理システム「Cycleon」を活用し、歩留まり改善と安定した量産を実現しています。
よくある質問(FAQ)
Q. PEEKの成形は可能ですか?
A. はい。±1μm精度の金型を用いて医療・半導体・光学部品に対応しています。
Q. 医療用途でPEEKが選ばれる理由は?
A. 生体適合性、耐薬品性、非金属性に優れ、MRIや滅菌処理に適しているためです。
Q. 薄肉・微細成形もできますか?
A. はい。32G注射針やマイクロノズルなど微細成形の実績があります。
Q. PEEKの対応肉厚・最小肉厚はどの程度ですか?
Q. PEEKの対応肉厚・最小肉厚はどの程度ですか?
A. 形状やゲート設計に依存しますが、当社実績では最小0.085mmの薄肉成形に対応しています。
Q. 医療用途での滅菌方法(オートクレーブ、ガンマ線)にPEEKは対応できますか?
A. はい。PEEKは耐熱・耐放射線性に優れ、一般的な医療滅菌プロセスに適合します。
Q. PEEK成形で寸法安定性を確保するための管理は?
A. 恒温環境での成形・測定と、工程管理システム「Cycleon」で条件を標準化し、再現性を担保します。
Q. 試作から量産までのリードタイム目安は?
A. 形状・難易度により異なりますが、金型製作4〜8週 + 成形検証が目安です(都度ご相談)。
Q. PEEK以外のスーパーエンプラ(PEI/PSU/PPSU等)にも対応可能ですか?
A. はい。PEEKを含むスーパーエンプラ全般での金型設計・マイクロ成形に対応します。