ニッパー作業はもう不要?後工程をゼロにする
「型内ゲートカットシステム」3つの革命的メリット
射出成形の現場において、成形後の「ゲートカット作業」は大きな負担となっていませんか? 「手作業によるバラつき」「刃物による怪我のリスク」「切断屑(コンタミ)の発生」これらは品質と生産性を下げる要因です。
狭山金型製作所では、これらの課題を一度に解決する特許技術「型内ゲートカットシステム(仮称)」を開発しました 。今回は、ファナック社製の成形機(ロボショット)と協働ロボット(CRX)を組み合わせた、この画期的なシステムの全貌とメリットをご紹介します 。
狭山金型製作所では、これらの課題を一度に解決する特許技術「型内ゲートカットシステム(仮称)」を開発しました 。今回は、ファナック社製の成形機(ロボショット)と協働ロボット(CRX)を組み合わせた、この画期的なシステムの全貌とメリットをご紹介します 。
1. そもそも「型内ゲートカットシステム」とは?
従来の射出成形では、成形品を金型から取り出した後に、作業員や専用機がニッパー等でゲートをカットするのが一般的でした。 しかし、弊社のシステムは「金型の中でゲートカットを完了させる」という全く新しい発想です 。
【仕組み】
【仕組み】
1.協働ロボット(CRX)が、金型内にゲートカット治具を保持したまま待機 。
2.型閉めの動作を利用して、ゲートをカットします 。
3.取り出し時には既にカットが完了しており、そのまま次工程へ回せます。
この一連のシステムは、狭山金型製作所が特許を取得(特開2025-140393)している独自の技術です 。
2. 導入すべき3つの理由(メリット)
なぜ、多くの成形現場でこのシステムが注目されているのか。3つの明確なメリットがあります。
1.工程短縮:後工程が「ゼロ」に
成形サイクルの中でカットが完了するため、成形後の「ゲートカット工程」そのものが不要になります 。 取り出しロボットが製品を置いた瞬間、それはもう「完成品」です。人件費の削減やリードタイムの短縮に直結します。
2. 安全性の向上:刃物に触れるリスクなし
従来の手作業では、ニッパーなどの刃物を人が扱うため、常に怪我のリスクがありました 。 本システムでは、成形機内(安全柵の中)でカットが行われるため、作業員が刃物に触れる機会がなくなります 。これは労働安全衛生の観点からも非常に大きなメリットです。
3. 超高精度:凸残りわずか0.02mm
手作業のニッパーカットでは、どうしても切り口(ゲート残り)にバラつきが出ます(平均凸残り0.2mm程度)。 一方、型内ゲートカットシステムは、ロボットによる定位置保持と金型精度により、凸残りを「0.02mm」という極小レベルに抑えることに成功しました 。 これは、微細な医療部品やコネクタなど、高い精度が求められる製品に最適です。
3. 品質へのこだわり:粉塵(コンタミ)ゼロの実証
「カットする際に削りカスが出るのでは?」と心配される方もいるかもしれません。 弊社で行った実証実験(樹脂:COP、約3,000ショット)の結果、ゲートカット時の粉(切り屑)の発生はほぼ確認されませんでした 。 コンタミ防止が必須のクリーンルーム環境や、医療系・光学系部品の製造において、この「無粉塵」という特性は強力な武器となります 。
4. なぜ「型内にロボット」があっても大丈夫なのか?
金型の中にロボットのアームがある状態で型を閉めるのは、通常であれば衝突の危険があります。 しかし、本システムでは成形機(ロボショット)とロボット(CRX)の両方にファナック社製を採用することで、信頼性の高い信号を高速でやり取りすることを可能にしました 。 メーカーを統一することで、「型を閉めてOK」という信号の遅延(タイムラグ)を防ぎ、安全かつ高速なサイクルを実現しています 。
狭山金型製作所の「型内ゲートカットシステム」は、単なる自動化ではなく
成形工程のあり方を変えるソリューションです
成形工程のあり方を変えるソリューションです
1. 工程短縮(後工程不要)
2. 安全性確保(刃物レス)
3. 高精度(凸残り0.02mm)
現在、1個取りから複数個取りへの対応や、COP以外の全樹脂対応へ向けた開発も進めています 。 「微細成形の歩留まりを上げたい」「自動化で省人化を図りたい」とお考えの担当者様は、ぜひ一度お問い合わせください。
